アルツハイマー病の患者、戦争の心的外傷被害者……新しい人格が、脳の損傷からつくられる可能性を思考する哲学書。クロニック世界全史 CHRONICLE OF THE WORLD 講談社。千葉雅也氏絶賛!【目次】序論第1部 神経学の下位におかれる性事象(因果性の「新しい地図」;脳の自己触発;脳損傷―神経学的小説から意識不在の劇場へ;先行段階なき同一性;精神分析の異議申し立て―破壊欲動なき破壊は存在しうるか)第2部 脳事象の無力化(フロイトと“あらかじめ存在する亀裂の線”;心的出来事とは何か;「リビドー理論」そして性事象の自身に対する他性―外傷神経症と戦争神経症を問い直す;分離、死、もの フロイト、ラカン、出会いそこね;神経学の異議申し立て―「出来事を修復する」)第3部 快原則の彼岸をめぐって―実在するものとしての(治癒や緩解には最悪の事態を忘れさせるおそれがある;修復の両義性 弾性から復元性へ;反復強迫の可塑性へ;偶発事故の主体)結論